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高齢者を狙う後を絶たない悪徳リフォームの手口とは?

高齢者を狙う後を絶たない悪徳リフォームの手口とは?

2019年12月18日
2019年12月18日
Shaer
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悪質業者による強引かつ悪質なリフォーム契約。
リフォーム業界では以前ほど騒がれなくなりましたが、それでも被害に遭われている方も少ないないのではないかと思います。

実は今回、身近なところ(弊社社員の実家)で、悪質リフォーム業者の一覧の手口を入手することができたので報告させていただきます。
この記事を読んでいただいた方に少しでもお役に立てたらと思います。

弊社社員の実家で遭遇した悪質リフォーム業者の手口

まず悪質リフォーム業者に多く共通しているのが『呼んでないないのにやってくる』。つまり、飛び込み営業での点検商法です。

今回、弊社社員の実家に訪れた業者もやはり点検商法で、切り口は「排水口の無料点検を行います」ということだったそうです。

無料ということで、点検をお願いしたところ、その業者はさっそく床下に潜り、一通り点検(のようなこと)を行い、床下の写真を撮ってきました。

その数合計で30枚程度。
大量の床下写真を見せてくれたそうです。

その写真には、基礎コンクリート部分のひび割れ、土台(主要構造材)のひび割れ、そして雨漏りの(痕のような)写真が・・・。
※ちなみに調査当日は雨天。しかも台風でした。

こちらが実際の写真です。

その写真を見せて、「すぐに修繕しないと家に大きなダメージを及ぼし大変なことになります」と。
雨漏りに至っては、自作自演ではないかと思われる疑いも感じられ、「そこまで演るか」と思う念の入れようです。

しかし、プロの目から見れば許容範囲でなんの問題もなく心配無用です。
当然、「すぐに修繕しなければ大変なことになる」という状態ではありません。

結局のところ、「息子が建築関係の仕事に就いている」と伝えると、その業者は口頭で工事を促してきただけで、費用の参考のためにと見積もりをお願いしたところ逆に断られてしまったとのことでした。結果としては事なきを得たので良かったと思います。

悪質業者によく見られる手口とは

今回は、身内が建築関係の仕事ということで、業者側もすんなり引き下がったようですが、一般的にはそうでない方のほうが多いと思います。

そこで、悪質業者によく見られる手口を紹介したいと思います。

1.大半が飛び込み営業。電話営業の場合も。

まず、大半が飛び込み営業で呼んでもいないのに突然やってくる。ということです。

例えば、「近くのお宅で◯◯の工事を行います。ご挨拶を兼ねて無料の◯◯点検を実施しております」という感じです。

また、電話営業の場合もあります。
もちろん、電話営業をするすべての業者が悪質業者とはかぎりませんが、共通するのは、突然電話をかけてきて、お得と思える提案をするケース。例えば「保険を使って無料(あるいは格安)でできます」というセールストークです。
このような場合は注意が必要です。

また、やたらと不安を煽るようなセールストークの営業マンや電話営業は注意したほうが良いでしょう。

2.「無料点検」や「キャンペーン」、または公的機関をにおわせるケースも

また、セールストークの特長として、

  • 無料でお宅を◯◯診断
  • モニター募集中です
  • ◯◯企業の製品でリフォームしませんか

など、無料やキャンペーンなどお得感をだして近づいてきたり、

  • ◯◯の職員です!
  • ◯◯協会から派遣されてきました。

など、まるで公的な機関を思わせるような名称で近づいてくる場合も要注意です。また、

  • 火災保険を使って無料で工事ができます!
  • 介護保険を使って無料でバリアフリーのリフォームができます!

というパターンで近づいてくるケースもあります。

もちろん、屋根や雨漏りの修繕に火災保険を使うことはできますが、悪質業者の場合は保険会社による保険適用の許可がおりる前に契約を迫るということ。

ここで、『どうせ保険がおりるのなら事前に契約しても良いのでは?』と思うかもしれません。もちろん結果として保険適用可ということであれば、修繕費用の全部あるいは一部を保険金で賄うことができます。

しかし、保険会社の審査により保険適用不可となってしまった場合には、既に工事請負契約を結んでしまっているために、解約ができずに全額自己負担となるケースもありますし、解約ができたとしても違約金を迫ってくるケースもありますので、注意しましょう。

もしも悪質業者に押し切られそうになってしまったら!?

一番大切なことは、落ち着いて一呼吸おいてから考えるということです。
「あなたの大切なご自宅、とても危険な状態ですよ!」
「このままでは自宅だけでなくご近所にも危険が及ぶ可能性が!」

などと言われてしまったら、「大変だ、急いで修理しなくては」と思ってしまうかもしれません。

そして、「困ったぞ、どうしたものか?」と不安になっているところを、更に不安を煽って押しの強い営業で契約を急かしてくることも多々あると思います。

そんなときこを落ち着いて、悪質業者の示す点検内容を鵜呑みにせずに

  • いつも見てもらっている工務店があるのでそちらにも相談してみます
  • この家を施工した業者に相談して見てもらいます

とか

  • まずは息子(娘)に相談してみます

といった感じで、即断即決せずに必ず専門家などの第三者を間に入れるようにすることです。

悪質業者というのは
相手の無知に付け込んで、不安を煽りながらも、お得に感じる条件を提示して急いで契約させるというパターンも多いです。
ですから、このようにワンクッションとして第三者を入れるだけでも安心して冷静に判断できると思います。

悪質業者に対する一番の防衛策とは

これら、悪質業者と思われる場合の一番の防衛策は「対応しない」ことです。

住宅リフォームの販売・勧誘が目的ということを告げずに、無料と言って点検を持ちかけ不安を煽り契約をせかすという点検商法の場合は、「今なら無料なので点検させて欲しい」と訪ねて来ても、「うちは必要ないです」と言って対応しないようにしましょう。

身近に信頼して相談できる「町医者」のような業者を見つけておこう

もちろん、どんな家でも新築や前回のメンテナンスから時間が経てば、経年で劣化してくる箇所が出てきたり、大きな台風や地震など自然災害の後は自宅設備破損などが生じる場合もあります。

そんなとき、やはり身近に信頼して相談できる業者がいると安心できると思います。今年(2019年)は、台風15号、台風19号と相次いで大きな台風の被害がありましたが、弊社でもOB施主のお客様から台風後に「ちょっと見てほしい」との相談がかなりありました。

住宅は長年住んでいると、必ずメンテナンスが必要となりますが、その際の業者選びとして、価格だけでなく信頼して相談できるか?ということも意識して業者を選びお付き合いしていくことも、悪質業者の被害に遭わないためには大切ではないでしょうか。

大丈夫かな?と思ったら、お気軽にご相談ください。

※参考リンク:不安を煽り契約させるリフォーム工事の点検商法(国民生活センター)

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