地域密着47年。大功は松戸市、市川市を中心としたリフォームと建築資材販売の会社です。

外壁サイディングのメンテナンスの必要性とその時期は?

外壁サイディングのメンテナンスの必要性とその時期は?

2019年12月27日
2019年12月18日
Shaer
Tweet
Pinterest
Print

昨今、住宅に用いられる外壁材として主流となっていのがサイディングです。
リフォーム産業新聞によると、窯業系サイディングと金属系サイディングを合わせると、外壁素材としてのシェアは約80%にのぼります。

これだけ普及している背景には、軽量で施工も早くできるので作り手にとって使い勝手がいいことや、デザイン性も豊富で価格帯も幅広く用意されていることなどが上げられると思います。

今回は、その『サイディングのメンテナンス』について触れていきたいと思います。

サイディングのメンテナンスサイクルは?

まずは、気になるサイディングのメンテナンスサイクルから見ていきたいと思います。

一口にサイディングと言っても、窯業系サイディングと金属系サイディングがありますが、それぞれの特徴についても触れておきたいと思います。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料として、板状に成形された外壁用の建材です。従来のモルタル外壁に比べ工期が短く済むことなどのメリットがあります。

また、デザイン性の豊富さなどからおよそ30年くらい前から住宅外壁に採用され、現在の住宅の大半(約70%)で使われています。

金属系サイディング

こちらはガルバリウム鋼板などを使って作られる外壁用の建材です。
大きな特徴は軽いこと! その重量は窯業系サイディング外壁の約4分の1、モルタル外壁の約10分の1程度の重さです。軽量なのでカバー工法での外壁リフォームも可能な素材です。また、微量程度ですが断熱性に優れているなどの特徴もあります。

サイディング自体の耐用年数は長い。けれど・・・

一般的にサイディング材の耐用年数は約40年程度と言われている丈夫な建材です!
このように聞くと「メンテナンスフリーなのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはないんです。

外壁は日々、雨や風、そして紫外線に晒されていますから、やはり定期的にメンテナンスをしなくては美観も耐久性も落ちていってしまいますので、やはり10〜15年を目安に塗装などのメンテナンスをしたほうが良いです。

では、塗装だけ気にしていればいいのかというとそうではありません。

気をつけておきたいのはサイディングの外壁材の接合部分

定期的なメンテナンスが必要なのは、サイディング外壁自体だけではなく、サイディングの接合部分です。

ご自宅のサイディング外壁をご覧いただくとわかると思いますが、外壁材と外壁材の間に少しプニプニした感じのゴム状の樹脂のようなものが充填されたコーキング(シーリングという場合も)という処理が施されています。

コーキングの主な目的・役割は2つです。
1つ目は防水性を維持すること。壁のつなぎ目の隙間をなくして、雨水などが内部に入らないようにすることです。そして2つ目は緩衝材としての役割。地震の揺れや寒暖差によるパネルの伸縮を吸収することで家を守るわけです。

ちなみにコーキングは、住宅を建てて10年前後で劣化が目立つようになってきます。特に日の当たる南面は太陽光からの紫外線に晒されるため北面と比べるとコーキングの劣化が顕著な場合が多いです。 具体的には、コーキングのひび割れや切れ、ひどい場合は欠損というケースもあります。

サイディング外壁のコーキング劣化を放置すると

この、コーキングの劣化を放置するとどうなるかというと、当然そこから雨水などがサイディング外壁の裏側に侵入してしまうことになります。

外壁サイディングの裏側に雨水が侵入というと、雨漏りを連想する方が多いかもしれませんが、このケースで雨漏りにつながるのは稀です。

なぜなら、外壁の内側(柱と外壁の間)に透湿防水シート(1次防水)が施されていて万が一のことを考えて二段階の備えをしており、二段構えで簡単には家の内部まで雨水が侵入しないようになっているわけです。
(メーカーの仕様書、施工マニュアルには風速30m以上の雨を伴う強風時の雨水の侵入は避けられないと示されいるのです。:プロでも知らない人もいる)

ではコーキングが劣化して雨水がサイディングの裏側に回るとどのような問題が生じるのでしょうか?

雨水がサイディングの裏側に回るとなにが起こるのか?

サイディング材の表側は塗装やコーティング処理が施されていますが、裏側には塗装などの処理は施されていないことがほとんど。ですから表面に比べると水を吸収しやすいのです。

雨水が浸透して水分を吸収することで、サイディング材自体が膨張と収縮を繰り返し、サイディング材そのものが反り返ったり変形することになるケースがあるからです。

特に施工不良等で外壁裏側の通気がきちんと取れていなかったりすると、このようなケースはよりリスクが高くなります。

当然、一度反り返ってしまったサイディング材は補修を行っても限界がありますので、そのままにしておくと張り替えなくてはならなくなってしまうこともあります。

経年劣化以外にも、コーキングの割れや剥離にもいろいろな症状と原因があります。

  1. サイディング材の大きな収縮による欠損
  2. プライマーの塗布不足による剥離
  3. コーキングの厚み不足による劣化
  4. 施工不良、3面接着
  5. 2液コーキングの硬化不良

などです。

まとめ

サイディング外壁のメンテナンスサイクルについては、住宅メーカーによっては「メンテナンスフリーですよ」と聞かされる場合もあるかと思います。

しかし、本文中でも触れた通りサイディング材自体というよりは、それをつなぎ合わせているコーキングの劣化などに起因するトラブルがほとんどです。

また、コーキングの劣化は外壁面の塗装などの劣化と比べると早いため気をつけておきたいところです。

新築から6〜7年、前回の外壁塗装から6〜7年経っているという場合は、一度ご自身で家全体を見渡してチェックしてみてはいかがでしょうか。

その上で、コーキングのビビ割れや切れが目立ったり欠損などがある場合は、一度専門業者へ相談されることをおすすめします。

関連記事

No data was found

よく読まれている記事

最近の記事

カテゴリー

上部へスクロール