冬になると「暖房をつけても部屋が寒い」「窓辺だけ冷える」などの悩みをよく耳にします。実はその原因の多くは、住まいの断熱性能にあります。
家の熱の約6割は「窓」から逃げると言われています。断熱対策をしないままでは暖房効率が下がり、光熱費がかさむ原因にもなります。
目次
Toggle断熱不足のサイン
- 暖房を消すとすぐに部屋が冷える
- 窓ガラスやサッシが結露でびしょびしょになる
- 床が冷たく、靴下を履いても寒い
- 部屋ごとに温度差が大きい
こうした症状がある場合は、お家の断熱性能に不安があるかもしれません。
今すぐできるDIY窓断熱対策
「すぐに工事をするつもりはないけれど、寒さを何とかしたい」という方におすすめの簡単な方法です。
- 断熱カーテンや厚手のカーテンを使う
窓からの冷気を遮断して室内の暖かさを保ちます。 - サッシやドアの隙間に隙間テープを貼る
小さなすき間からでも冷気は侵入します。隙間テープを貼るだけで体感温度が変わります。 - 窓に断熱シートやプチプチを貼る
ホームセンターで簡単に手に入るアイテムですが、熱損失を防ぐ効果を多少期待できます。
こんな商品も
DIY断熱対策もうちょっと踏み込むなら、ロイヤルホームセンターで販売されている「新エコな簡易内窓」は便利かもしれません。
こちらはプラスチック製の内窓で、W1800mm×H1800mm以内であれば、カッターなどでカットしてご自分での取り付けが可能なキットで、約1万円~2万円ほどで購入することができます。
参考:ロイモール
「あ、これ聞いたことある」という感じでご自宅の窓断熱対策の手軽な方法ということで、ご存知の方も多いと思います。
これらは手軽にできる方法ですが、効果は限定的で根本的な解決にはつながりにくいという面もあります。また、窓廻りの美観を損ねてしまうこともあるので、断熱性能や美観、そして長期的な快適性にこだわりたいのなら、やはり窓交換などのリフォームがおすすめといえます。
本格的な断熱リフォーム
長期的に快適な暮らしを実現するなら、やはりリフォームによる断熱改善が有効です。窓の断熱リフォームは次の3つが主な方法になります。
窓の断熱リフォーム
- ガラス交換:既存のサッシはそのまま利用して複層ガラス等に交換する工事
比較的容易な窓リフォームで時間もかからない。既存サッシの状態などで効果が落ちる場合も - 内窓の設置:既存の窓の内側に取り付ける工事
求める効果や機能に応じて内窓のガラスを選択できる。二重窓になるので防音性もUP。窓の開閉は少し面倒に。 - 外窓の交換:建物の外側に面した窓を交換する工事。カバー工法とはつり工法があります。
カバー工法→窓枠はそのまま残して、新しい窓枠を上から被せる形で設置する。短時間で終わる。窓が少し小さくなってしまう。
はつり工法→窓枠自体を交換するので大掛かりな工事に。
このように、それぞれにメリット・デメリットがあります。窓の断熱リフォームを検討する際には、「我が家の場合はどの方法が良いか?」「この部屋の場合は?」など、お気軽にご相談ください。
費用感の目安は?
リフォームを検討する際、気になることの一つが「どのくらい費用がかかるのか?」という点だと思います。もちろん、住宅の仕様・広さ・施工条件によって変わるため、あくまで 一般的な目安 ですが、予算設計の参考にしていただければと思います。
- 内窓(二重窓)設置(1ヶ所あたり):5〜10万円
- 断熱サッシ交換(腰窓1ヶ所):10〜20万円
- 断熱玄関ドア交換:50〜70万円程度
※上記はあくまで目安です。
① 補助金活用:先進的窓リノベ2025事業について
断熱リフォームの導入を後押しする制度として、「先進的窓リノベ2025事業」が利用できる場合があります。この制度を使うと、一定条件を満たす断熱窓等の改修に対して最大で200万円の補助金を受けることができます。
→先進的窓リノベ2025事業の案内ページへリンク
『先進的窓リノベ2025事業』を徹底解説。窓リフォームで最大200万円の補助!
② 補助金活用:松戸市 住宅用省エネルギー設備の設置関する補助金
松戸市にお住まいの場合は、松戸市にて実施されている「住宅用省エネルギー設備の設置に関する補助金」が利用できる場合があります。窓の断熱改修の場合は、補助対象経費×4分の1(上限8万円)の補助金を受けることができます。
また、①と②はそれぞれ申請することができるので、費用負担を抑えてお得にリフォームをすることができます。
窓の断熱リフォームで得られるメリット
- 暖房効率アップで光熱費の削減
- 部屋間の温度差を減らし、ヒートショック予防にも
- 結露やカビの発生を防ぎ、建物の寿命を延ばせる
窓を変えることで、家全体が快適になり、真夏や真冬でも過ごしやすい住まいになるだけでなく、光熱費の削減にもつながるんですね。
実際に内窓を設置されたお客様の声
最後に実際に内窓を設置されたH様の感想をご紹介させていただきます。
“真夏、太陽の熱でガラスとガラスの間の温度が高温で、びっくりしました。これだけ効果があるのかと!!”
H様は夏に向けての設置でしたが、本当に暑かった今年の夏も快適にお過ごしいただけたようです!
また、断熱面の効果だけでなく「大勢人が集まって、お話ししても外にあまり漏れないかな?」と防音面での効果も実感いただけたようでした。
まとめ
窓周りの断熱対策は、ご紹介したように「手軽な工夫から」でも効果を実感できますし、「しっかり改善」するならリフォームが有効です。 この冬を快適に乗り切るために、ご家庭に合った断熱対策を考えてみてはいかがでしょうか。
「うちの場合はどこから手をつけるべき?」と気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。





