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窓リフォームで最大200万円の補助!『先進的窓リノベ事業』を徹底解説

窓リフォームで最大200万円の補助!『先進的窓リノベ事業』を徹底解説

2023年2月24日
2023年9月7日
Shaer
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令和4年度補正予算で始まった「先進的窓リノベ事業」をご存知ですか?

先進的窓リノベ事業は、既存住宅における熱損失の大きい窓の断熱性能を高めることで、電気代や燃料代などのエネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、2030年度の家庭部門からのCO2排出量削減目標への貢献をなどを目的とした国によるリフォーム向けの補助金制度です。

この補助金は窓やガラスなど住宅の開口部におけるリフォームに特化した補助金ですが、実はガラス交換や窓交換などの開口部リフォームについては、現在行われている「こどもエコ住まい支援事業」でも補助対象となっていますが、補助額がまったく異なり、窓やガラスなどの開口部のリフォームに関しては、「先進的窓リノベ事業」を活用したほうがメリットは大きくなります!

この記事では、「先進的窓リノベ事業」について、補助金制度の詳細や申請の流れ、注意点などを詳しく解説していきます。読んでいただくことで、補助金制度を利用した窓リフォームの方法を理解して、ぜひリフォームに役立ててください。

先進的窓リノベ事業の対象となるのは?

先進的窓リノベ事業では、補助対象期間内に住宅所有者等が、事業に登録された業者「窓リノベ事業者」と契約をして、窓(ガラス)を交換することで断熱改修するリフォーム工事が対象となります。

補助金事業の期間は予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)となっており、今年中に窓のリフォームを検討している方には、ぜひ活用してもらいたい補助金の一つです。

まずは、どのような人が対象となるのか?ということについて解説します。

窓リノベ事業の補助対象となる方

窓リフォームの際にこの補助金を受けるには、まず以下の2つの条件を満たす必要があります。

  1. 「窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をすること」
  2. 「窓のリフォーム工事をする住宅の所有者であること」

1.窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をすること

窓リノベ事業者とは、補助対象者に代わり当補助金の交付申請手続きを行い、補助金の交付を受け、交付された補助金を補助対象者に還元するものとして事務局に登録された施工業者(リフォーム業者等)のことをいいます。

ここでまず注意しなければならないのが「登録事業者」でなければ、該当する窓リフォームをおこなったとしても補助を受けれることができないということです。

登録事業者の検索はこちらから行うことができます。
https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/search-for-manufacturer/

2.窓リフォーム工事を行う住宅の所有者等であること

住宅の所有者とは以下の条件に当てはまる方をいいます。

住宅の所有者等・住宅を所有し、居住する個人またはその家族
・住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人
・賃借人 ・集合住宅等の管理組合・管理組合法人

ポイントとしては、自己所有で現在居住中の住宅だけでなく、所有住宅を賃貸している個人や法人、また、賃貸住宅に住んでいる方も対象となるということです。

もちろん、賃貸住宅の場合は大家さんや管理会社への確認が必要となりますが、先進的窓リノベ事業では補助の対象となっています。
また、住宅の買取再販業者も対象となりますが、この場合は別の施工業者にリフォーム工事を発注する(工事請負契約ある)場合に限ります。

対象となる住宅について

次に先進的窓リノベ事業の補助対象となる住宅について解説します。

対象となる住宅の条件は1つだけで「既存住宅であること」となります。ここで「既存住宅とは?」となると思いますが、既存住宅の定義は以下の通りです。

既存住宅の定義リフォーム工事の工事請負契約日時点において、建築から1年が経過した住宅または過去に人が居住した住宅(現に人が居住している住宅を含む)をいいます。
※本事業において「建築日」とは、原則、検査済証の発行日とします。

基本的には、現在お住まいの住宅であれば補助の対象となりますが、「建築から1年が経過した住宅」とありますので、新築で購入した住宅の場合は補助対象とならない場合もありますので注意が必要です。また、既存住宅が対象ですので、新築する際に、「窓部分にこの補助金を利用して」ということはできません。

なお、中古住宅を購入しリフォームを行う場合は対象となります。

先進的窓リノベ事業の対象となる工事(リフォーム内容)

先進的窓リノベ事業の対象となるリフォーム工事は、以下の①②を満たすことが対象となります。

① 対象製品を用いた下表に該当するリフォーム

先進的窓リノベ事業では、補助対象となる製品が指定されています。これを「対象製品」といいますが、対象製品とは、メーカーが事務局に登録を申請をおこない、事務局が一定の性能を満たすことを確認した製品のことで、メーカーから製品の性能やサイズが記載された「性能証明書」が発行されます。

※自分で選んで製品が対象製品でない場合は、補助対象となりませんので注意しましょう。

なお、対象となる工事は以下の表の通りとなります。

ガラス交換 既存窓のガラスのみを取り外し、既存サッシをそのまま利用して、複層ガラス等に交換する工事
内窓設置 既存窓の内側に新しい窓を親切する または既存の内窓を取り除き、新しい内窓に交換する工事
外窓交換 カバー工法 既存の外窓を交換する際、古いサッシの枠の内側に、少し小さな窓を取り付ける工事
はつり工法 既存の外窓を交換する際、古いサッシを枠ごと取り除き、新しいサッシに交換する工事

※外気に接する住宅の開口部に設置する工事に限ります

※対象製品のメーカーが自社で施工する場合も対象になります。

② 補助額が5万円以上である

補助額は、工事の内容、住宅の建て方、対象製品の性能とサイズにより異なりますが、申請する補助額が5万円以上であることが条件となります。

ここでの注意点は補助額であり工事額ではないということです。例えば既存窓のガラスを複層ガラスに交換の場合、補助額は以下の表の通りとなります。

窓の性能区分 ガラスのサイズ
大(L) 中(M) 小(S) 極小(X)
P(SS) 48,000円 30,000円 8,000円 8,000円
S 32,000円 21,000円 5,000円 5,000円
A 26,000円 17,000円 4,000円 4,000円
B 0円 0円 0円 0円

しかし、補助額が5万円以上とあるので、仮に性能区分がP(SS)の大(L)に該当するガラスの交換1か所だけの場合は補助の対象とはなりませんので注意しましょう。

※複数の窓の施工をおこない、本事業とこどもエコすまい支援事業に分けて申請する場合、本事業単独で申請する補助額が5万円以上とします。(料事業の補助額を合算できません)
※同一開口部に複数の対象製品を設置しても、1つの製品に限り補助金の対象となり、補助額に算入することができます。

③ 補助の対象とならないリフォーム工事例

先進的窓リノベ事業では、窓やガラスの交換がすべて対象となるわけではありません。

以下に該当する工事は補助の対象になりませんので注意しましょう。

  • ドアの一部および欄間に取り付けられたガラスを交換する工事
  • 店舗併用住宅等の住宅以外の部分の窓・ガラスの工事
  • 住宅の所有者が住宅設備を購入し、その取付を住宅事業者に依頼する工事
    (いわゆる施主支給や材工分離による工事)
  • リース設備の設置工事
  • 中古品を用いた工事

申請の対象となる期間

以下①②が補助対象期間となります。

①工期請負契約日の期間

2022年11月8日(令和4年度補正予算閣議決定日)~遅くとも2023年12月31日までとなっています。ただし、予算上限に達した時点で締め切りとなりますので、必ずしも2023年12月末までなら大丈夫というわけではありません。※締め切りは予算上限に応じて公表

ただし、「工事請負契約日の期間」ですので、期間内に工事請負契約が締結されていることがポイントとなります。とはいっても窓リフォームを検討されている場合は、お早めに検討をしはじめるほうが良いかもしれません。

② 着工日の期間

①で解説した通り、工事請負契約自体は2022年11月8日以降であれば補助対象となるのですが、工事請負契約を締結した施工業者が窓リノベ事業者に登録申請をおこなった後の着工であることが対象工事の条件となります。

詳しく解説をすると、例えば施工業者Aが2023年1月31日に窓リノベ事業者に登録申請をしていた場合は次のようになります。

  • ケース①:2022年12月20日工事請負契約を締結⇨2023年1月15日に着工
    この場合は、2022年11月8日以降の工事請負契約の締結という条件は満たしていますが、着工日が事業者登録以前(この場合2023年1月31日以前)となるので補助の適用外となります。
  • ケース②:2023年1月15日に工事請負契約を締結⇨2023年2月1日に着工
    この場合は、2022年11月8日以降の工事請負契約の締結という条件と着工日が事業者登録日以降(この場合2023年1月31日以降)という条件を満たしているので補助の対象となります。

このように、施工業者側の事業者登録状況も補助の対象となるか?に影響してきます。稀にですが、施工業者でもこのあたりをしっかりと理解していないケースもありますので、契約前には必ず確認をしておきましょう。 なお、愉くらしリフォームの大功は前年度のこどもみらい住宅支援事業より継続して登録事業者となっており、申請等の経験も豊富にございますので安心してご相談ください。

先進的窓リノベ事業の補助額

補助額は開口部ごとにおこなった対象工事に応じた補助額の合計が交付申請額になります。

なお、先進的窓リノベ事業の補助範囲は、こどもエコすまい支援事業での「開口部断熱改修」に当たる部分と重複するところがありますが、以下のように補助額にかなりの差があります。

★こどもエコすまい支援事業の場合:
⇨ガラス交換(一枚当たり)の補助額:3,000円~9,000円
⇨内窓設置(一箇所当たり)の補助額:15,000円~23,000円

★先進的窓リノベ事業の場合:
⇨ガラス交換:4,000円~48,000円※窓の性能区分とガラスのサイズによる
⇨内窓設置:30,000円~124,000円※窓の性能区分とガラスのサイズによる

また、補助額上限も先進的窓リノベ事業の場合は1戸あたり200万円と、こどもエコすまい支援事業と比べると大きいのもポイントです。

工事内容ごとの補助額

ガラス交換

ガラス交換は、既存窓のガラスのみを取り外し、既存サッシはそのまま利用して、複層ガラス等に交換するリフォーム工事が該当します。

対象製品の性能とサイズにより補助額が決まります。

なお、1つの窓で複数のガラスを交換する場合、それぞれのガラスが補助の対象となります。

窓の性能区分 ガラスのサイズ
大(L) 中(M) 小(S) 極小(X)
P(SS) 48,000円 30,000円 8,000円 8,000円
S 32,000円 21,000円 5,000円 5,000円
A 26,000円 17,000円 4,000円 4,000円
B 0円 0円 0円 0円

内窓設置

内窓の設置は、既存窓の内側に新しい窓を新設する場合や、既存の内窓を取り除いて新しい内窓に交換するリフォーム工事が該当します。

窓の性能区分 ガラスのサイズ
大(L) 中(M) 小(S) 極小(X)
P(SS) 124,000円 84,000円 53,000円 53,000円
S 84,000円 57,000円 36,000円 36,000円
A 69,000円 47,000円 30,000円 30,000円
B 0円 0円 0円 0円

外窓交換(カバー工法)

外窓交換(カバー工法)は、既存窓のガラスを取り外し、既存窓の窓枠の上から新たな窓枠を覆いかぶせて取り付け、複層ガラス等に交換するリフォーム工事が該当します。

建物の建て方、対象製品の性能とサイズにより、補助額が決まります。

戸建て住宅・低層集合住宅の場合
窓の性能区分 ガラスのサイズ
大(L) 中(M) 小(S) 極小(X)
P(SS) 183,000円 136,000円 91,000円 91,000円
S 124,000円 92,000円 62,000円 62,000円
A 102,000円 76,000円 51,000円 51,000円
B 0円 0円 0円 0円
中高層集合住宅の場合
窓の性能区分 ガラスのサイズ
大(L) 中(M) 小(S) 極小(X)
P(SS) 221,000円 151,000円 93,000円 93,000円
S 150,000円 102,000円 63,000円 63,000円
A 123,000円 84,000円 52,000円 52,000円
B 89,000円 61,000円 38,000円 38,000円

外窓交換(はつり工法)

外窓交換(はつり工法)は、既存窓のガラス及び窓枠を取り外し、新たな窓枠を取り付けて複層ガラス等に交換するリフォーム工事が該当します。

戸建住宅・低層集合住宅の場合
窓の性能区分 ガラスのサイズ
大(L) 中(M) 小(S) 極小(X)
P(SS) 183,000円 136,000円 91,000円 91,000円
S 124,000円 92,000円 62,000円 62,000円
A 102,000円 76,000円 51,000円 51,000円
B 0円 0円 0円 0円
中高層集合住宅の場合
窓の性能区分 ガラスのサイズ
大(L) 中(M) 小(S) 極小(X)
P(SS) 221,000円 151,000円 93,000円 93,000円
S 150,000円 102,000円 63,000円 63,000円
A 123,000円 84,000円 52,000円 52,000円
B 0円 0円 0円 0円

まとめ

窓やガラスなど住宅の開口部のリフォームをお得におこなうことができる「先進的窓リノベ事業」について解説しました。

省エネや快適性の向上を目的とした住宅リフォームのための補助金制度の一つである先進的窓リノベ事業を活用することで、最大200万円までの補助をうけることができるので窓周りのリフォームがグッとやりやすくなる機会かと思います。

また、窓まわり以外の設備交換リフォームについては、同時に募集されている「こどもエコすまい支援事業」もおすすめです。キッチンには「こどもエコすまい支援事業」、窓には「先進的窓リノベ事業」とは同時に利用することができるので、2023年にリフォームを検討されている方はこれらの補助金の活用をおすすめします。

2023年リフォームで使える補助金①こどもエコすまい支援事業

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