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キッチンリフォームで壁を取る前に知っておきたい費用と注意点

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キッチンリフォームで壁を取る前に知っておきたい費用と注意点

キッチンリフォームで壁を取る前に知っておきたい費用と注意点

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壁に向かってひとりで料理をしていると、リビングから聞こえてくるのはテレビの音と家族の笑い声だけ。築15年、20年を超えた戸建てやマンションでは、キッチンが独立した個室になっていたり、吊り戸棚や垂れ壁で視界が遮られていたりするケースがよくあります。「この壁さえなければ、リビングにいる家族の顔を見ながら料理ができるのに」と感じたことがある方も多いのではないかと思います。

しかし、いざ「壁を取りたい」と考えると、不安が次々と浮かんできます。「そもそも、この壁は壊しても大丈夫な壁なのか?」「費用はいくら掛かるのか?」「壁を取った後に、においや音の問題で後悔しないだろうか?」こうした疑問を抱えたまま、リフォーム会社に相談するのは不安なものです。知識がないまま相談すれば、本当に必要な工事かどうかの判断もつきません。

この記事では、キッチンの壁を取るリフォームについて、壁の種類ごとの撤去可否戸建て・マンション別の構造上の注意点費用の仕組みと見積書の読み方、そして壁を取った後に後悔しないためのチェックポイントまで解説しています。「壁を全部取る」以外の選択肢も含めて、ご自宅のキッチンに合ったリフォームプランを考えるための判断材料としてお役立てください。

まず確認 ─ キッチン周りにある壁の種類と、それぞれの役割

「キッチンの壁を取りたい」と一口に言っても、キッチン周りには役割の異なる壁がいくつも存在します。まずは、「自分が取りたいと思っている壁はどれなのか」を把握するところから始めましょう。

キッチン周りにある代表的な壁は、大きく以下の5種類です。

壁の種類どこにあるかなぜあるのか(役割)撤去の可否
垂れ壁(下がり壁)天井からぶら下がるように設置された壁。キッチンとリビングの境目に多いレンジフードのダクトや梁を隠すため、吊り戸棚の取り付け下地、空間を視覚的に区切る意匠上の役割比較的撤去しやすい。ただし内部にダクトや梁が通っている場合は、撤去範囲が制限されることがある
腰壁キッチンカウンターの手前側、腰の高さまである壁手元の目隠し、水はね・油はねの防止撤去しやすい。ただし撤去するとキッチンの手元が丸見えになる
間仕切り壁(フルハイトの壁)床から天井まである壁。独立型キッチンとリビングを完全に仕切っている部屋を区切る(構造体を兼ねている場合あり)構造壁かどうかの確認が必須。 構造壁であれば撤去不可
コンロ前壁コンロの正面や横に設置された壁油はね防止、防火(建築基準法上の内装制限への対応)防火上の理由で設置されているケースが多く、撤去時は不燃材での代替処理が必要になることがある
袖壁キッチンの左右の端にある、短く突き出た壁構造体の一部、または冷蔵庫・食器棚の設置スペース確保構造体の一部である場合は撤去不可。設置スペース確保が目的なら撤去可能な場合もある

見た目には同じ「壁」でも、壁ごとに存在する理由が異なります。 建物の構造を支えているもの、火災時の安全性を確保しているもの、空間を仕切るためだけのものでは、撤去できるかどうかの判断がまったく変わってきます。

とりわけ注意したいのは間仕切り壁です。独立型キッチンを仕切っている壁は、見た目には「ただの仕切り」に見えても、建物の構造を支える耐力壁である可能性があります。壁の見た目だけでは判断できないため、次のセクションで戸建て・マンションそれぞれの構造上の注意点を解説します。

なお、垂れ壁や腰壁だけの撤去であれば、比較的小規模な工事で開放感を大きく改善できるケースも多くあります。「壁を取る=大がかりな工事」とは限らず、どの壁を取るかによって工事の規模も費用もかなり変わります。

その壁、本当に取れる? ─ 構造上の注意点を戸建て・マンション別に解説

壁を取るリフォームで最初に確認すべきなのは、「その壁が建物の構造を支えているかどうか」です。構造を支えている壁(耐力壁)を撤去してしまうと、建物の耐震性能が低下し、大きな地震が来た際に十分な強度を発揮できなくなるおそれがあります。

戸建てとマンションでは構造が異なるため、それぞれ分けて解説します。

構造壁と間仕切り壁の違い(戸建て編)

戸建て住宅の場合、建物の工法によって「壊せない壁」の考え方が大きく異なります。

木造在来工法(軸組工法)の場合

日本の戸建て住宅で最も多い工法です。柱と梁で建物の骨組みを構成し、その間に壁を設ける構造になっています。この工法で撤去できないのは、「筋交い」が入った耐力壁です。筋交いとは、柱と柱の間に斜めに渡された補強材のことで、地震や風の力に抵抗する役割を担っています。

筋交いが入っていない間仕切り壁であれば、構造上は撤去できる可能性があります。ただし、どの壁に筋交いが入っているかは外見からは判断できないことや、近年では商材を利用して構造壁(耐力壁)としているので、設計図書(壁量計算書や軸組図)を確認するか、専門業者に現地調査を依頼する必要があります。

在来工法も、耐力壁を撤去したうえで梁の補強や別の場所への耐力壁の新設といった代替措置を講じることで、壁を取れるケースもあります。この判断には構造の専門知識が必要になるため、リフォーム会社に相談する際は「耐震補強の実績があるかどうか」を確認しておくと安心です。

なお、2×4工法(ツーバイフォー工法)の場合は壁そのものが構造体として機能しているため、壁の撤去が制限される可能性があります。ご自宅の工法が不明な場合は、設計図書や建築時の施工会社に確認してください。

鉄骨造の場合

鉄骨の柱と梁で建物を支えるため、室内の間仕切り壁は構造体ではないケースが多く、比較的自由に壁の撤去が可能です。ただし、ブレース(鉄骨造における筋交いに相当する斜め材)が入っている壁は耐力壁に該当するため撤去できません。

マンションで壊せない壁と管理規約の確認ポイント

マンションの場合、戸建てとは異なる2つのハードルがあります。「構造上の制約」と「管理規約上の制約」です。

構造上の制約 ─ コンクリートの躯体壁は絶対に壊せない

鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションでは、建物全体を支える躯体壁(くたいかべ)と、住戸内の空間を仕切るだけの間仕切り壁が存在します。

躯体壁はコンクリートでできており、壁を叩くと硬く、響かない音がします。これは建物の構造そのものの一部であり、どのような工法・補強をもってしても撤去することはできません。

一方、住戸内のキッチンとリビングを仕切る壁が軽量鉄骨やボード下地の間仕切り壁であれば、構造上は撤去できる可能性があります。この見分けは、専門業者による確認が確実です。

管理規約上の制約 ─ 工事前に確認すべき2つのポイント

マンションでは、たとえ構造上は撤去可能な壁であっても、管理規約のルールを守らなければ工事はできません。確認すべきポイントは以下の2つです。

  1. 工事の届出・承認手続き: 多くのマンションでは、リフォーム工事を行う際に管理組合への届出や承認が必要です。工事届の提出期限や、理事会の承認が必要かどうかを事前に確認しましょう。
  2. 工事に関する制限事項: 工事可能な曜日・時間帯、騒音に関する制限、共用部分(廊下やエレベーター)の使用ルールなどが規定されている場合があります。これらを守らないと、近隣トラブルに発展するおそれがあります。

管理規約の確認は、リフォーム会社ではなくご自身で管理組合に問い合わせて行うのが確実です。管理規約の原本は管理組合や管理会社に請求すれば閲覧・取得できますので、リフォームの検討を始めた段階で早めに手元に用意しておきましょう。

いずれの場合も、壁が撤去できるかどうかの最終判断は、必ず専門業者による現地調査で確認してください。 建物の工法や築年数、過去の増改築の有無などによって状況は一棟ごとに異なるため、図面や外見だけで判断することはできません。

「壁を取る」リフォームの費用 ─ 見積もりを正しく読むために知っておくべきこと

キッチンの壁を取るリフォームで、多くの方が最も気になるのは「結局いくら掛かるのか」でしょう。ここで知っておいていただきたいのは、壁の撤去費用だけでは実際の支払額にはならないということです。壁を取れば、その周囲の床・壁・天井にも補修が必要になり、コンセントや照明の移設が発生することもあります。

見積もりを受け取ったときに金額の妥当性を判断するには、「費用がどういう項目で構成されているか」を事前に理解しておくことが大切です。

費用の総額は「撤去+周辺工事」で決まる

「壁を取る」リフォームの費用は、大きく分けて「壁そのものの撤去にかかる費用」「撤去に伴って発生する周辺工事の費用」の2つで構成されます。

壁の撤去費用は、壁の素材や面積、撤去の難易度によって変わります。ボード壁の間仕切りを取るだけの工事と、コンロ前の不燃材の壁を取って代替処理を施す工事では、手間も費用も異なります。

ただし、見積もりの総額に大きく影響するのは、むしろ周辺工事のほうです。壁を取った跡には、床材の途切れ、壁紙の剥がれ、天井下地の露出といった「補修が必要な箇所」が生じます。壁にコンセントやスイッチが付いていれば移設が必要ですし、耐力壁を撤去する場合は梁の補強工事が加わります。

「壁を取る費用」だけを聞いて安いと感じても、周辺工事を含めた総額では印象がまったく変わることがあります。見積もりを比較する際は、「撤去費だけの金額」ではなく「周辺工事を含めた総額」で判断してください。

見積書で必ずチェックすべき5つの項目

リフォーム会社から見積もりを受け取ったら、以下の5つの項目が明確に分かれて記載されているかを確認してください。これらが「一式○○万円」とまとめて書かれている場合は、内訳の明細を求めましょう。

① 解体・撤去費(壁の解体、搬出、廃材処分)

壁を壊し、廃材を搬出・処分するための費用です。壁の素材(ボード壁なのか、モルタルやタイルなのか)や面積によって金額が変わります。「解体費」と「廃材処分費」が分けて記載されている見積書は、内容が明瞭です。

② 内装補修費(床・壁・天井のクロス張り替え、フローリング補修)

壁を撤去した跡には、床材や壁紙の途切れ、天井の下地の露出などが発生します。補修の範囲がどこまでかによって費用は大きく変動するため、「補修範囲」が図面や文章で明記されているかを確認しましょう。「壁を取った部分だけ補修」なのか「部屋全体を張り替え」なのかで、費用に大きな差が出ます。

③ 電気工事費(コンセント・スイッチ・照明の移設)

撤去する壁にコンセントやスイッチが付いている場合、別の壁への移設が必要になります。照明器具の位置変更が生じることもあります。壁の撤去とは別の専門工事になるため、この費用が見積書に含まれているかどうか、必ず確認してください。

④ 補強工事費(梁の追加、耐震補強)

耐力壁を撤去する場合に必要となる費用です。梁を新たに架けたり、別の箇所に耐力壁を新設したりする工事が該当します。費用が大きくなりやすい項目なので、そもそも補強が必要なのかどうかを含め、見積もりの妥当性を判断するうえで重要なポイントになります。

⑤ 諸経費・養生費

工事中の養生(周囲を傷つけないための保護シート等)や、現場管理にかかる費用です。一般的に工事費全体の5〜15%程度が目安とされています。この項目が不自然に高い場合は、内訳を聞いてみましょう。

この5つの項目が個別に記載されている見積書は、工事内容がきちんと整理されていると判断できます。逆に、「キッチン壁撤去工事一式 ○○万円」のように中身が見えない見積書は、追加費用が後から発生するリスクがあります。複数のリフォーム会社から相見積もりを取り、項目の出し方と金額を比較することで、適正な相場感をつかむことができます。

壁を取った後に後悔しないための5つの確認ポイント

壁を取るリフォームは、キッチンの開放感を大きく変えてくれます。一方で、壁がなくなると「今まで壁が防いでくれていたもの」も一緒に失われます。工事が終わってから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、事前に確認しておきたいポイントを5つにまとめました。

① 油煙・におい ─ 換気計画の見直しは必須

壁で仕切られていた独立型キッチンでは、調理中の油煙やにおいがキッチン内にとどまっていました。壁を取ると、それらがリビングやダイニングにまで広がります。揚げ物や魚料理の頻度が高いご家庭では、ソファやカーテンへのにおい移りが気になるようになったという声もあります。

対策の基本はレンジフード(換気扇)の性能を見直すことです。独立型キッチン用のレンジフードは、閉じた空間を前提に設計されているため、壁を取ってオープンになった空間では吸引力が不足する場合があります。壁の撤去と同時に、レンジフードの交換や風量のアップグレードも検討してみてください。

② 音 ─ 調理音・家電の音がリビングに響く

壁があったときには気にならなかった音が、壁を取った途端に気になるケースがあります。包丁でまな板を叩く音、フライパンの音、食洗機の運転音などです。リビングでテレビを見ている家族が、調理のたびにボリュームを上げるようになった、という話はよく聞きます。

音の問題を完全に解消するのは難しいため、事前に「どこまで許容できるか」を家族で話し合っておくことが大切です。食洗機については、壁の撤去とあわせて静音性の高い機種への交換を検討するのも一つの方法です。

③ 収納の減少 ─ 吊り戸棚や壁面収納を失う影響

壁を取ると、その壁に付いていた吊り戸棚や壁面の棚も一緒に撤去することになります。キッチンは調理器具、食器、調味料など収納すべきものが多い場所です。壁を取って開放感は得られたものの、ものの置き場がなくなってカウンターの上が散らかるようになった、というのは起こりがちな問題です。

壁を取る計画の段階で、失われる収納の容量を把握し、それを補う代替策をセットで考えておくことが大切です。背面の壁にカップボードを新設する、キッチン本体を収納力の高いタイプに入れ替える、パントリースペースを確保するなど、方法はいくつかあります。

④ キッチンが丸見えになる ─ 来客時の視線対策

独立型キッチンの良さの一つは、多少シンクに洗い物が溜まっていても来客の目に触れないことでした。壁を取ると、リビングからキッチンの作業スペースが見えやすい状態になります。来客が多いご家庭では、この「丸見え」がストレスになることがあります。

完全に壁を取るのではなく、腰壁を残してカウンター化する方法であれば、手元を隠しつつ開放感も確保できます。次のセクションで紹介する「壁を完全に取らない代替プラン」も、この問題に対する有効な選択肢です。

⑤ 冷暖房効率の変化 ─ 空間が広がるほどエアコンの負荷が増す

壁で仕切られていた空間が一つにつながると、冷暖房の対象面積が広がります。これまでリビングだけを冷暖房していたのが、キッチンまで含めた広い空間を一台のエアコンでまかなうことになり、光熱費が上がる可能性があります。

築年数が経った住宅では断熱性能が十分でないケースもあるため、壁の撤去と同時に窓の断熱改修(内窓の設置など)を検討することで、冷暖房効率の低下を抑えられます。リフォーム会社に相談する際は、壁の撤去だけでなく断熱面での提案もあわせて聞いてみてください。

壁を「完全に取る」だけが正解じゃない ─ 代替プランの比較

ここまで読んで、「壁を取りたい気持ちはあるけれど、におい・音・収納の問題を考えると迷う」という方もいるかもしれません。あるいは、取りたい壁が構造壁で撤去できないと分かった方もいるでしょう。

キッチンの開放感を高める方法は、「壁を全部取る」か「何もしない」かの二択ではありません。壁を部分的に残す、壁の一部に開口を設ける、開閉できる建具に置き換えるなど、中間的な選択肢がいくつもあります。

垂れ壁だけを撤去する

天井から下がっている垂れ壁を取るだけでも、視界の広がりは大きく変わります。間仕切り壁はそのまま残すため、構造への影響がほとんどなく、工事の規模も小さく済みます。「大がかりな工事はしたくないが、圧迫感だけは解消したい」という場合に向いています。ただし、垂れ壁の内部にダクトや梁が通っている場合は、撤去できる範囲が限られることがあります。

腰壁を残してカウンター化する

間仕切り壁の上半分だけを撤去し、腰の高さの壁を残してカウンターとして活用する方法です。リビング側からキッチンへの視線が通るようになり、料理をしながら家族と会話できる環境が生まれます。手元はカウンターの高さで隠れるため、シンク周りの生活感が気になりにくいという利点もあります。

壁に室内窓やパススルーカウンターを設ける

壁を残したまま、一部に開口を設けて窓やカウンターを取り付ける方法です。壁の大部分が残るため、におい・音・冷暖房効率への影響を抑えながら、視線と光の抜けを確保できます。構造壁で全面撤去ができない場合でも、開口の位置や大きさによっては対応できるケースがあるため、「壁が取れない」と分かった場合の代替策としても検討の価値があります。

壁を撤去して引き戸を設置する

壁を取った後に引き戸を設置すれば、開けたいときは開放的に、閉めたいときは個室にという使い分けが可能になります。来客時や揚げ物をするときは閉めておき、普段は開け放しておく。こうした柔軟な使い方ができるため、先ほど挙げたデメリットの多くを状況に応じてコントロールできます。ただし、引き戸の設置には壁を取るだけの工事よりもコストが上がります。


これらの選択肢を比較すると、次のようになります。

方法開放感におい・音の抑制収納への影響工事の規模
壁を全面撤去◎ 最も高い△ 対策が必要△ 吊り戸棚等を失う大きい
垂れ壁だけ撤去○ 視界が広がる○ 壁が残るため影響小○ ほぼ影響なし小さい
腰壁を残してカウンター化○ 上部の視線が通る○ ある程度抑えられる△ 吊り戸棚は失う中程度
室内窓・パススルー△ 開口部のみ◎ 壁が大部分残る◎ ほぼ影響なし小〜中程度
引き戸に置き換え◎ 開放時は全面撤去と同等◎ 閉めれば個室化△ 吊り戸棚等を失う中〜大きい

どの方法が合うかは、お住まいの構造や暮らし方の優先順位によって変わります。リフォーム会社に相談する際は、「壁を取りたい」という手段だけでなく、「開放感を高めたいが、においや音も気になる」というように、目的と懸念を両方伝えることで、より的確な提案を受けやすくなります。

失敗しないリフォーム会社の選び方と相談時のコツ

キッチンの壁を取るリフォームは、単に壁を壊すだけの工事ではありません。構造の判断、電気・設備の移設、内装の補修、場合によっては耐震補強まで、複数の専門領域にまたがります。依頼する会社によって提案の内容も仕上がりも変わるため、業者選びは慎重に行いたいところです。

業者選びで重視すべきポイント

構造に関する知識と実績があるか

壁を取るリフォームでは、「この壁は取れるのか」「取った場合に補強は必要か」という構造の判断が出発点になります。相談の段階で、構造の確認方法や過去の壁撤去の施工実績について具体的に説明してくれるかどうかは、業者を見極める手がかりになります。

壁を取る以外の選択肢も提案してくれるか

キッチンの開放感を高める方法は壁の全面撤去だけではありません。要望を聞いた上で、暮らし方や予算、構造上の制約を踏まえて複数のプランを比較提示してくれる会社は、施主の立場に立った提案ができていると言えます。

見積書の内訳が明確か

見積書の項目が細かく分かれていて、それぞれの内容を質問したときにきちんと説明してくれる会社を選んでください。「一式」でまとめられた見積書は、何にいくら掛かっているのかが分からず、後から追加費用が発生するリスクがあります。

施工事例 ─ 吊戸棚とキッチン横の壁を撤去して開放的なキッチンへ

愉くらしリフォームの大功で実際に施工した事例をご紹介します。

このマンションのキッチンは、吊戸棚と右側の壁に囲まれて閉鎖的な空間になっていました。お客様の「開放的なキッチンにしたい」というご要望に対し、吊戸棚を撤去するとともに、キッチン横の壁も撤去。構造的に難易度の高い工事でしたが、腰壁をカウンターとして残しながら視界を大きく開き、リビングとつながる明るいキッチンに生まれ変わりました。

この事例の詳細を見る

相見積もりの取り方と比較のコツ

リフォーム工事では最低でも2〜3社から見積もりを取るのが基本です。その際、各社に伝える条件(取りたい壁の場所、希望する仕上がり、予算の目安)はできるだけ揃えてください。条件がバラバラだと、金額を比較しても意味がなくなってしまいます。

比較の際に見るべきは、金額の安さだけではありません。同じ工事内容に対して各社がどの項目を計上しているかを見比べることで、ある会社が見落としている工事や、不要な工事を含めている可能性に気づけることがあります。

初回相談時に伝えておくと良いこと

リフォーム会社に初めて相談するとき、以下の情報を事前に整理しておくと話がスムーズに進みます。

  • 取りたい壁の場所と種類(この記事の冒頭の表を参考にしてください)
  • 建物の工法(木造在来工法・2×4・鉄骨造・RC造など。設計図書があれば持参)
  • マンションの場合は管理規約の工事に関する条項
  • 壁を取ることで実現したい暮らし方(「家族の顔を見ながら料理したい」「開放感がほしいが、においは気になる」など)
  • 予算の上限

この中で特に大事なのは、「実現したい暮らし方」です。「壁を取ってください」という手段の依頼ではなく、「こういう暮らしがしたい」という目的を伝えることで、全面撤去以外の方法も含めた幅広い提案を引き出すことができます。

愉くらしリフォームの大功では、キッチンの壁撤去に関するご相談を無料で承っております。構造の確認から複数プランのご提案まで対応しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

まとめ ─ 「壁を取る」リフォームで後悔しないために

この記事では、キッチンの壁を取るリフォームについて、壁の種類ごとの撤去可否、戸建て・マンション別の構造上の注意点、費用の仕組みと見積書の読み方、後悔しないためのチェックポイント、そして壁を完全に取らない代替プランまでを解説しました。

リフォームを進めるにあたっては、以下のステップで動くとスムーズです。

  1. 自宅のキッチン周りの壁の種類を把握する ─ 取りたいのは垂れ壁なのか、腰壁なのか、間仕切り壁なのか。記事冒頭の表を参考に確認してみてください。
  2. 建物の図面(設計図書)を手元に用意する ─ 戸建ての場合は工法と耐力壁の位置、マンションの場合は躯体壁と間仕切り壁の区別を確認するために必要です。図面が見つからない場合は、建築時の施工会社や管理会社に問い合わせてみてください。
  3. マンションの場合は管理規約を確認する ─ 工事の届出・承認手続きや制限事項を事前に把握しておきましょう。
  4. 信頼できるリフォーム会社に相談する ─ 「壁を取りたい」という手段ではなく、「どんな暮らしを実現したいか」という目的を伝えることで、全面撤去にとどまらない提案を受けることができます。

「この壁さえなければ」という思いは、正しい知識と信頼できるパートナーがいれば、きちんと形にできます。まずは、ご自宅の壁がどのタイプに当てはまるかを確認するところから始めてみてください。

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