こんにちは。愉くらしリフォームの株式会社大功です。
今回の現場はお客様よりご依頼をいただいた外壁リフォームの工事です。外壁リフォームというと、多くの方が外壁塗装を思い浮かべるのでは無いかと思いますが、今回のお客様は「 カバー工法 」という外壁を重ね張りするリフォームになります。
目次
外壁の重ね張りリフォーム カバー工法 とは?
外壁リフォームのカバー工法とは、外壁を塗装することで外壁の機能や美観維持、補修をする外壁塗装工事とは異なり、既存の外壁の上からサイディングを重ね張り(カバー)することで、外壁の機能や美観を回復させる工事です。
モルタル外壁の建物で、築年数が20年~30年以上と古くなってきた建物の場合は、既存の外壁自体の劣化や性能低下目立ってくるのでオススメの工法とも言えます。
しかし、比較的築年数の古い建物も多いので施工の際には気をつけなければならないことがあります。
外壁の カバー工法 をする際に、弊社で気をつけていること
外壁のカバー工法では、既存の外壁に新たな外壁材を重ね張りすれば良いというわけではなく、特に築年数を経ている建物では気をつけなければならないことがあります。今回のお客様宅も比較的築年数を経た建物だったのですが、実は着工前にある懸念がありました。
それは、
建物の外や中からは目視できない「構造材」などが腐っている可能性がある
ということです。
ですので、今回も工事に入る際には職人さんに
「もしかしたら見えない構造材、柱や間柱などが腐っている可能性があるので、下地材をビス止めする際に気をつけて、ほんの数箇所でもビスの利きが悪い箇所があれば必ず連絡を!」
と念を押しておきました。
すると案の定、悪い予感が的中・・・。
職人さんから「ビスの利きが悪い箇所がある」との連絡が入りました。すぐに現場に駆け付けて状況を確認。思った以上に悪い状態です。
お客様に建物の状態やそうなっている理由をご説明して、納得いただいた上で、当該部分の既存外壁を解体してみると・・・
このように構造材が完全に腐った状態になっていました。
断熱材のグラスウールもかなり劣化しており、断熱性能の低下だけでなく湿気も溜まりやすい状態になってしまっているためこれも見過ごすわけにはいきません。
なぜ構造材が腐っていたのか?
当然ですが、このような状態になるのには原因が必ずあります。
当該箇所を解体しながら原因を追求したところ、以前に他業者にて窓周りのコーキング工事をした際に、水の通り道も(本来は水が外に逃げる通り道を作っておかなければなりません)全てコーキングで塞いでしまっていたために、壁の中に水が溜まってしまい、構造材(柱材など)が腐ってしまったのです。
施工した業者も、故意にそうしたということはまさかないと思いますが、やはり施工する業者・職人に必要な知識や経験がなければ、結果として大切な建物を傷めてしまうことにつながります。
当然、このままの状態では建物がどんどん傷んでしまい、耐久性や安全面にも不安が出てしまうので、併せて補修工事を行う事になりました。
お客様に安心を届けられるように、しっかりと補修をさせていただきます!
まとめ:今回の「安心を届ける」ためのポイント
弊社、株式会社大功の理念は「安心を届けます」です。
建築部でもお客様が安心して暮らせる住環境の創造をお手伝いするという想いで、お客様のリフォームのお手伝いをさせていただいております。
今回の「安心を届ける」ためのポイントは
- お客様から頼られる「プロ」として、見えない部分にも細心の注意を!
- 当然のことだが、些細なことでも怪しいと思ったらプロの仕事として見て見ぬふりをしない!
- お客様にも状況をわかりやすく説明して対応策などを含めて共有する!
当たり前のことと言えばそうなのですが、現場を通じて改めてそのように感じます。