こんにちは、松戸のリフォーム会社「愉くらしリフォーム」の大功です。
Panasonicのお風呂に採用されている「スゴピカ素材」が気になっているものの、「普通の浴槽や水栓と何が違うの?」「本当に掃除がラクになるの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、スゴピカ素材の特徴や、汚れの付きにくさ・落としやすさといった基本的な性質、実際に使ったときに感じやすいメリット・デメリットを整理して解説します。あわせて、スゴピカ浴槽・スゴピカ水栓・スゴピカカウンターなど、どの部分に使われている素材なのかもご紹介し、「お風呂のお手入れをラクにしたい」と考えている方が、Panasonicのバスルームを選ぶかどうか判断しやすくなることを目的としています。
目次
TogglePanasonicのスゴピカ素材とはどんな素材?
Panasonicのスゴピカ素材は、バスルームの「汚れやすい」「掃除が大変」といった悩みに応えるために開発された、Panasonic独自の素材です。浴槽だけでなく、水栓やカウンターにも採用されており、見た目の質感とお手入れのしやすさを両立することを目的とした設計になっています。
特に水栓やカウンターまわりは、水滴に加えてシャンプーやボディソープ、皮脂など複数の汚れが重なりやすい場所です。スゴピカ素材は、そうした汚れが「付きにくく、定着しにくい」状態をつくることで、日常のお手入れ負担を軽減する考え方で開発されています。
スゴピカ素材は、汚れが付きにくい素材
スゴピカ素材の大きな特長は、汚れが表面に付きにくいことです。一般的な樹脂素材と比べて表面が硬く、なめらかに仕上げられているため、細かな凹凸に汚れが入り込みにくく、水滴も広がらずに転がりやすい性質があります。その結果、水アカや石けんカスが残りにくく、浴槽や水栓、カウンターまわりに見られがちな「うっすら白く曇った状態」が出にくいのが特徴です。
有機ガラス系ならではのなめらかさとツヤ
スゴピカ素材は、有機ガラス系の素材をベースにしています。表面が非常になめらかで、汚れが引っ掛かるきっかけとなるザラつきが少ないため、水アカや皮脂汚れが付着しにくい構造になっています。光をきれいに反射するため、浴槽やカウンターにツヤ感が生まれ、見た目の清潔感を保ちやすい点も特徴です。
水や皮脂汚れをはじく「はっ水・はつ油成分」
スゴピカ素材には、水や油分をはじきやすくする「はっ水・はつ油成分」が素材そのものに練り込まれています。表面に後からコーティングするのではなく、素材自体に成分を配合しているため、使用とともに性能が大きく低下しにくい設計です。水道水に含まれるミネラル分や、皮脂・ボディソープ由来の油分が表面に広がりにくく、汚れとして定着しにくい状態をつくります。
表面に汚れが固着しにくい構造
スゴピカ素材は、水分や汚れが素材内部に染み込むことを防ぐ構造になっているため、多少水滴が残った状態でも、汚れが強く固着しにくい特性があります。結果として、時間がたってからのお手入れでも汚れを落としやすく、素材の美しさを保ちやすくなっています。
付いてしまった汚れも、落としやすい
いくら汚れが付きにくい素材でも、長く使っていれば水アカや皮脂汚れがまったく発生しないわけではありません。そこで重要になるのが、「付いてしまった汚れを、どれだけラクに落とせるか」という点です。スゴピカ素材は、汚れが表面に食い込みにくい構造になっているため、一般的な浴室用スポンジと中性洗剤で軽くこするだけでも、汚れを落としやすいよう配慮されています。
強い力でゴシゴシこすったり、研磨剤入りの洗剤を頻繁に使ったりしなくても、日常的なお手入れで汚れを落としやすいことが、スゴピカ素材のもうひとつの特長です。
水アカ・石けんカスをこすり落としやすい表面
スゴピカ素材の表面は、水アカや石けんカスが広がって固まりにくい構造になっています。そのため、一度付着してしまった汚れでも、スポンジでなでるようにこするだけで落としやすいのが特長です。
特に、水栓の根元やカウンターの角など、汚れが溜まりやすい部分でも、表面のなめらかさと形状の工夫により、掃除がしやすくなっています。汚れがこびり付く前に軽くお手入れするだけでも、汚れの蓄積を防ぎやすくなります。
特別な道具を使わず、普段の掃除で対応しやすい
スゴピカ素材は、「特別な洗剤や道具を使わなくても、普段の掃除で汚れをリセットしやすい」ことを前提に設計されています。入浴後にサッとシャワーで流し、週に数回程度スポンジと中性洗剤で軽くこするだけでも、ツヤのある状態を保ちやすいのが特徴です。
素材への負担を抑えながらお手入れできるため、浴槽や水栓、カウンターのツヤ感も長持ちしやすく、リフォーム直後のような清潔感を維持しやすくなります。
スゴピカ素材は、お風呂のどこに使われている?
スゴピカ素材(有機ガラス系)は、Panasonicのバスルーム全体に使われているわけではなく、水アカや皮脂汚れが特に付きやすいパーツに絞って採用されています。代表的なのが、「浴槽」「水栓」「カウンター」の3カ所です。
これらはいずれも使用頻度が高く、掃除の手間を感じやすい場所でもあります。素材そのものを工夫することで、日々のお手入れ負担を軽減する――それがスゴピカ素材の考え方です。ここでは、それぞれのパーツにスゴピカ素材がどのように使われているのかを、ユニットバスのプラン選びの視点も交えながら整理していきます。
スゴピカ浴槽
スゴピカ浴槽は、浴槽本体にスゴピカ素材を採用したタイプの浴槽です。浴槽はお湯や皮脂に直接触れる時間が長く、水位線に沿って水アカが残りやすい場所でもあります。
スゴピカ浴槽は、表面に厚みと硬さを持たせつつ、なめらかに仕上げられているため、水や汚れが広がりにくく、浴槽全体をツヤのある状態で保ちやすい構造になっています。汚れが付着しにくいだけでなく、付いてしまった場合でも、中性洗剤を含ませたスポンジで軽くなでる程度で落としやすい点が特徴です。

また、キズが入りにくい素材のため、日常的な掃除による細かな擦りキズが目立ちにくく、長く使っても見た目の美しさを保ちやすい点もメリットといえます。
戸建・マンション向けシリーズで選べるスゴピカ浴槽
スゴピカ浴槽は、Panasonicのすべてのシステムバスに標準で採用されているわけではなく、シリーズやグレードによって選択できる仕様です。たとえば、戸建て向けでは「Lクラス」や「ビバス」、マンション向けでは「オフローラ」「マンションリフォームバスルーム MR」などで、プランに応じて設定されています。
同じシリーズでも、標準仕様とオプション仕様で浴槽素材が異なるケースがあるため、プラン検討時には「スゴピカ浴槽が選べるかどうか」をカタログやショウルームで確認しておくと安心です。
スゴピカ水栓
スゴピカ水栓は、洗い場の壁付け水栓本体にスゴピカ素材(有機ガラス系)を採用した水栓金具です。水栓まわりは、シャワー使用後に水滴が残りやすく、乾いた水アカが目立ちやすい場所でもあります。
スゴピカ水栓は、表面が非常になめらかで、水や皮脂汚れが付着・固着しにくい素材特性を持っているため、水滴が残っても白く曇りにくいのが特長です。日常的には、気になったタイミングでサッとふき取る程度でも、キレイを保ちやすくなります。

シャワー空間の見た目と掃除のしやすさを両立
水栓は浴室の印象を左右しやすいパーツのひとつです。スゴピカ水栓は、壁パネルやカウンターと調和しやすいシンプルなデザインで、金属特有のくすみや水アカが出にくい点が特長です。
そのため、「壁や鏡は掃除しているのに、水栓だけが汚れて見える」といった状態を避けやすく、見た目の清潔感を重視したい方に向いた仕様といえます。
スゴピカカウンター
スゴピカカウンターは、洗い場側のカウンター天板にスゴピカ素材(有機ガラス系)を採用したタイプのカウンターです。カウンター上は、シャンプーボトルの底に水や石けんカスが溜まりやすく、ヌメリが発生しやすい場所でもあります。
表面がフラットで凹凸が少ないため、ふき掃除の際もクロスやスポンジを軽く滑らせるだけで汚れを落としやすく、日常的なお手入れがシンプルになります。

ラック付きタイプで収納力と清掃性を両立
スゴピカカウンターには、収納ラックを組み合わせた仕様も用意されています。水切れのよい構造で、ボトル底のヌメリを抑えやすく、ラック自体を取り外して洗えるタイプもあります。
こうした仕様は、「ビバス」「オフローラ」「マンションリフォームバスルーム MR」など、特定のシリーズ・プランで選択可能です。収納力と掃除のしやすさを両立させたい方にとって、検討しやすいポイントといえるでしょう。
パナソニックのシステムバスを採用した事例
実際に使うと、スゴピカ素材はどんな違いを感じやすい?
スゴピカ素材の良さは、カタログやスペック表を見るだけでは分かりにくく、実際に使い始めてから「そういえばラクかも」と感じる場面が増えるところにあります。ここでは、日々のお風呂掃除や見た目の印象、気持ちの変化といった観点から、使ってみて実感しやすい違いを整理します。
掃除の回数や手間が減りやすい
スゴピカ素材を使った浴槽やカウンター、水栓は、「汚れが目立つ前に軽く掃除すれば十分」という感覚になりやすいのが特長です。以前のように、水アカが固まってから時間をかけてこすり落とす必要がなくなり、スポンジと中性洗剤で軽くなでるだけの掃除で済む場面が増えます。
また、スゴピカ水栓やスゴピカカウンターは、継ぎ目や凹凸をできるだけ減らした形状になっているため、汚れが溜まりやすいスキマが少なく、サッとひと拭きしやすい点もポイントです。ユニットバス全体としても、床まわりやカウンター下に余計な出っ張りが少ないため、シャワーで流す・拭き取るといった動作がスムーズになり、掃除にかかる時間そのものが短くなりやすいと感じる方が多いでしょう。
見た目の清潔感が保ちやすい
スゴピカ素材の浴槽やカウンターは、ツヤ感のある仕上がりで、照明の光をきれいに反射します。そのため、入浴後に軽く整えるだけでも、バスルーム全体が明るく、清潔感のある印象を保ちやすいのが特長です。
水アカや皮脂汚れが目立ちにくいため、「気づいたら白っぽく曇っていた」「いつの間にか黒ずんでいた」といった状態になりにくく、こまめに磨き上げなくても、見た目のきれいさが続きやすくなります。特に、カウンターや水栓まわりは家族や来客の目に触れやすい場所ですが、ボトル類を置いたままでも生活感が出にくく、“ぱっと見のキレイさ”を維持しやすい点は大きな違いといえるでしょう。
お風呂掃除の心理的負担が軽くなる
お風呂掃除は、「落ちにくそうな汚れが目に入る」だけで気が重くなりがちです。スゴピカ素材の場合、汚れが付きにくく、付いても落としやすいため、「今日はここまでで大丈夫」と感じやすく、掃除に対するハードルが下がります。
ゴシゴシ強くこすらなくても汚れが落ちやすいので、力を入れ続ける必要がなく、身体的な負担も軽減されます。その結果、「面倒だから後回しにする」状態になりにくく、無理のない頻度で掃除を続けやすくなる点も、実感しやすい変化のひとつです。
掃除にかかる時間と気力の余裕が生まれることで、「お風呂をきれいに保つ場所」から「リラックスできる空間」へと、バスルーム全体の印象が前向きに変わっていく――この感覚こそが、スゴピカ素材を使ってみて感じやすい大きな違いといえるでしょう。
スゴピカ素材のメリットと注意点を整理
ここでは、Panasonicのバスルームで採用されているスゴピカ素材について、「良いところ」と「購入前に知っておきたいポイント」を整理していきます。スゴピカ素材は、浴槽・水栓・カウンターといった複数の部位に使われることも多く、選び方次第でリフォーム全体の満足度にも影響します。メリットだけでなく注意点もあわせて確認しておくと安心です。
スゴピカ素材のメリット
水アカや皮脂汚れが付きにくく、落としやすい
スゴピカ素材は、有機ガラス系の樹脂をベースにした、水アカや皮脂汚れが付きにくい素材です。表面がなめらかで、水や汚れをはじきやすいため、浴槽の湯アカや水栓まわりの白い水アカ、カウンターに残りがちな皮脂汚れがこびり付きにくくなっています。
汚れが定着しにくい分、スポンジと中性洗剤でサッとこするだけでも汚れが落ちやすく、「ゴシゴシこすらないと落ちない」という負担を減らしやすいのが特長です。
なめらかな質感で、キレイが長持ちしやすい
スゴピカ素材は、ツヤのある仕上がりとなめらかな手触りが特徴です。浴槽は厚みと硬さがあり、日常使用による細かなキズが付きにくいため、キズから汚れが入り込んで黒ずむといったトラブルを抑えやすくなります。
鏡面のようなシャープな写り込みが続きやすく、「リフォームしたての清潔感をできるだけ長く保ちたい」という方にとって、見た目の面でもメリットを感じやすい素材です。
浴槽・水栓・カウンターなど複数箇所で採用できる
スゴピカ素材は、浴槽だけでなく、水栓やカウンターにも採用されています。スゴピカ浴槽・スゴピカ水栓・スゴピカカウンターを組み合わせることで、汚れにくさやお手入れのしやすさをバスルーム全体で感じやすくなります。
素材感やツヤ感もそろえやすいため、PanasonicのLクラスやビバス、オフローラ、マンション向けMRシリーズなどで、デザインと機能性の両立を重視したい方にとって選びやすい点もメリットです。
お風呂掃除の時間と手間を減らしやすい
浴槽やカウンター、水栓に汚れが付きにくいことで、日々のお風呂掃除にかかる時間と労力を抑えやすくなります。従来素材では汚れが溜まりやすかった浴槽のフチや水栓の根元も、軽いお手入れでキレイを保ちやすいため、「毎日はしっかり掃除できないけれど、清潔感は大切にしたい」というライフスタイルに合いやすい素材です。
カウンターや水栓のデザインと使い勝手にもつながる
スゴピカカウンターは、フラットで凹凸の少ない形状と水アカが付きにくい素材の組み合わせにより、ふき掃除がしやすく、洗い場全体をすっきり見せやすくなります。
スゴピカ水栓も、継ぎ目の少ないなめらかな形状や、濡れた手でも操作しやすいハンドル設計など、掃除のしやすさと使い勝手を両立する工夫がされています。素材単体だけでなく、バスルーム全体の使いやすさにつながる点も評価しやすいポイントです。
知っておきたい注意点
選べるシリーズやプランが限られる場合がある
スゴピカ素材は、Panasonicのすべてのバスルーム商品で選べるわけではなく、対応シリーズやプランが決まっています。戸建て向けのビバスやオフローラ、マンション向けMRなど、対象となる商品から選ぶ必要があり、検討中のサイズや価格帯によっては設定がないケースも考えられます。
特定のシリーズや仕様にこだわりがある場合は、事前に対応可否を確認しておくことが大切です。
素材の特性上、お手入れ方法に注意が必要
スゴピカ素材はキズや汚れに強い素材ですが、有機ガラス系の樹脂素材であるため、金属たわしや研磨剤入り洗剤などの使用は避けたほうがよいとされています。
基本は、中性洗剤とスポンジによるやさしいお手入れが前提です。強い洗剤で一気に落とす掃除スタイルには向かない点は、事前に理解しておく必要があります。
機能性が高い分、リフォーム全体の予算に影響することがある
スゴピカ素材は、汚れにくさや質感など機能面で優れた仕様のため、選択するプランによってはリフォーム全体の予算に影響が出ることがあります。
浴槽だけに採用するのか、水栓やカウンターまでそろえるのかなど、どこまで取り入れるかを施工会社と相談しながら検討すると、費用とのバランスを取りやすくなります。
実物の質感やカラーはショールームでの確認が必要
カタログや写真だけでは、スゴピカ素材特有のツヤ感や肌ざわり、照明との相性までは判断しにくい場合があります。
特に、壁柄や床材との組み合わせによって印象が大きく変わるため、デザイン性を重視する方や空間サイズに制約がある場合は、ショールームで実物を確認するひと手間が必要になる点をデメリットと感じる方もいるでしょう。
まとめ|スゴピカ素材は「お風呂のお手入れをラクにしたい人」にとっての判断材料のひとつ
お風呂のリフォームを考えるとき、快適さやリラックス感と同じように、掃除やお手入れのしやすさも大切なポイントになります。 この記事ではPanasonicのスゴピカ素材について解説してきましたが、現在はどのメーカーもそれぞれの考え方で清掃性を高めており、重視する基準によって選択肢は変わってきます。 今回紹介してきたスゴピカ素材も、そうした判断基準のひとつとして捉えながら、自分たちの暮らしに合うお風呂を考える材料にしてみてください。





